認知症とせん妄の違いについて
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2023/02/05
コラム
認知症と間違えられる障害に「せん妄」があります。
「せん妄とは?」とご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、認知症とせん妄、それぞれの特徴や症状の違いをご紹介していきます。
▼認知症とせん妄の違い
認知症とせん妄は、どちらも認知機能に障害がおこる疾病です。
正しい知識を得ることが難しくなったり、記憶の定着ができなかったり、使うことが難しくなったりします。
両者にはどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
■認知症とは
認知症は、ゆるやかに発症し徐々に症状が進行します。
1日を通して大きな変動はなく(レビー小体型認知症は除く)、症状は通常永続的です。
身体疾病に起因することがまれにあります。
■せん妄とは
せん妄は、急激に発症する特徴があります。
1日を通して変動が大きく、幻覚を見たり、落ち着きがないなどの症状が見られ、特に夕刻や夜間は、変動しやすいです。
身体疾患を合併していることが多くあり、発症の原因には薬物や環境が関連していることがしばしばあります。
▼認知症とせん妄を鑑別するには
前述したような異なる特徴があるにも関わらず、両者は鑑別することが難しいことがあります。
というのも、認知症とせん妄は、しばしば合併し鑑別を難しくするためです。
せん妄のような症状がある認知症があったり、認知症の患者さんがせん妄を引き起こすことがあります。
認知症かせん妄かを確認する場合は、専門医や主治医に相談するのがおすすめです。